就職活動の面接では、何を話すかとともに仕草や話し方、表情などビジネスマナーも同時に見られる場になります。気を付けるポイントは多くありますが、事前にそれらを理解して日々の習慣化として積み重ね、対策や準備をきちんと行っていれば難しいことでもありません。
ポイントをしっかりと抑え、準備を万全にして面接に臨みましょう。
面接官は面接の受け答えだけではなく、会場に入ったときからあなたの全ての行動を見て、評価しています。
具体的にどういった点を見られているか、下記のシチュエーションには注意しましょう。
✓ 受付・入室~着席
✓ 面接官から質問を受ける瞬間
✓ 質問に答える瞬間
✓ 面接終了~退室
面接の流れに沿って、場面ごとの日本語表現や正しいふるまいを事前に確認しておくことが大切です。
面接は会社の入り口玄関から既に始まってます。
ここからチェックが始まっていることを意識しましょう。
<チェックポイント>
・服装、ヘアスタイルなどをもう一度チェック
・携帯電話は バイブ(X) マナーモード(X) サイレントモード(X), 電源OFF
・コートなど上着は入口に入る前に脱ぐ。畳んで腕にかける
はきはきした話し方と明るい声、きびきびとした動作や姿勢で良い印象を与えましょう。
<チェックポイント>
・名前を呼ばれたら、「はい。」と相手に聞こえる声・はっきりした口調で返事をする
・(ドアがある場合)入室前に軽くノックを3回する
・面接官から 「どうぞ(お入りください)」と言われたら、軽くドアを開けて面接官と目を合わせる。
明るい声で 「失礼いたします。」と挨拶をした後、軽くお辞儀をして部屋に入る。
※面接官に背中を向けないように注意。大きな音がしないように、両手で静かにドアを閉めましょう
はきはきした話し方と明るい声、きびきびとした動作や姿勢で良い印象を与えましょう。
<チェックポイント>
・ドアを閉めた後、椅子の横に進み、正しい姿勢で立ち、もう一度笑顔で 「〇〇大学 **学部の○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶をし、お辞儀をする。
・面接官に 「どうぞ、お座りください。」 と言われたら、「ありがとうございます。」と言いカバンを床に、コートはカバンの上に置く。 「失礼いたします。」と言い、軽く会釈をして、椅子に座る。
※男性は肩幅くらいにひざを広げ軽くこぶしを握ってひざを上に乗せる。
※女性は脚をそろえて、両手を合わせてひざの上に乗せる。
話の内容以上に印象に残るのは態度です。話ながら自分自身のマナーを意識しましょう。
<チェックポイント>
・正しい姿勢、明るい表情、相手の目を見る
・はっきりとした口調、適度な声の大きさで、結論から話す
・相手の話を聞く(アイコンタクト、うなずきやあいづちなどで聞いていることを伝える)
・質問の意味が分からない、聞き取れなかった場合は、慌てずに
「申し訳ございません。聞き取れなかったため、恐れ入りますがもう一度お願いできますでしょうか。」
「先程の質問は、○○○という解釈で間違いないでしょうか。」と謙虚な姿勢で伝える。
最後まで気を抜かない!! 礼儀正しさをキープしましょう。
<チェックポイント>
・「本日の面接は以上です」など、面接終了のサインが出たら椅子に座ったまま笑顔で 「本日は、面接のお時間をいただき、ありがとうございました。」と言い、お辞儀をする。
・椅子から立ち上がってカバンとコートを手に取り、姿勢を正し、「失礼いたします。」と挨拶をした後、お辞儀をする。
・ドアの前で一旦止まって、もう一度面接官に向けて「失礼いたします。」 と挨拶をした後、お辞儀をする。
※最後まで面接官と目を合わせて、笑顔を忘れずに挨拶をしましょう
・部屋を出て、音が出ないようにそっとドアを閉める。
・ビデオ通話ができる機材の用意(※PCがベストだが、なければスマートフォンでも大丈夫です)
・インターネット環境の整備(※有線LANだと通信が安定しやすい)
・資料 (※応募時のエントリーシート・面接で使うメモなどを手元に用意しましょう)
・イヤホン・マイク (※機材に内臓していれば必要ないが、使用すると相手の声がクリアに聞こえ雑音が入りにくいメリットがあります)
・場所:周囲が静かで雑音がなく、インターネット接続が安定している場所
・背景:自宅で行う場合、部屋を片付け背景をスッキリとさせる
・明るさ:明るい部屋、顔移りが良くなる位置
・カメラの高さ:カメラが正面にくる位置に調整
10分前にはスタンバイするようにしましょう。また、トラブルに備えて緊急の連絡先などをメモしてすぐに対応しておくようにしましょう。
・服装:指定がない場合は、スーツを着用する
・良い印象を持たれる態度:挨拶・表情・目線・態度にいつも以上に注意しましょう。画面上でのリアクションはいつもより大きめにとることをおススメします。
・音が鳴る可能性があるものはOFF
・カメラを見て話す
・資料を見すぎない
・聞き取りやすい声や間で話す
※普段よりもハッキリと大きな声で、ひと呼吸置いてから話しましょう
面接では自分が言いたいことよりも相手が聞きたいことを意識して回答するようにしましょう。
面接官はあなたが「どのような人」で「どのくらいの熱量をもって」「どのように成長し、会社に貢献できる人か」(+日本語コミュニケーション)を知りたいと感じています。
このニーズを理解して答えを準備しておくことが重要になります。
相手を引き付けることができる人材なのかをチェックする質問で、特に営業職は素質を見られる質問になります。
声をはきはきと、エピソードを交えて話すようにしましょう。
自分の強みを仕事の場面でどのように発揮するかなどやりたい業務と関連性のあるPRポイントを話すと効果的です。
結論→理由→根拠→強みをどう活かすかという順序で話を組み立てましょう。
入社後、どのように仕事に打ち込むかを判断し、経験した出来事からどのようなことを学び、成長ができる人なのかを見る質問です。
単なる趣味の話にならないように、学業やアルバイトなどどのように努力し、どのような成果を出したのかを具体的に話しましょう。
会社への関心度、真剣さ及び企業とのマッチ度を判断する質問です。自分がその会社で働いているイメージを面接官に与えられるように話しましょう。
例えば、その会社でなければならい理由、自分自身と会社の共通点、会社で自分がどう活躍したいかなどを盛り込むと良いでしょう。
もちろん、これ以外に聞かれる質問も多くあります。また、用意した回答に対して深堀して聞かれることもありますので想定外の質問に対しての対処法を考えておくことが必要になります。
面接はその場でとっさに回答できるようなものではありません。
エントリーシート作成時や面接準備の時にエピソードや自分の考え・想いなどをすべてアウトプットして整理しておくことでどんな質問が来ても対応することができるでしょう。